悪路で『ゴトゴト』という異音 スズキワゴンR 整備情報105
おはようございます
今回は
スズキワゴンRの走行中の
足回りからの異音の
修理事例を紹介します。
※ 同車種イメージ画像です。
年式H16年4月 CBA-MH21S K6Aエンジン 走行距離89,500km
走行中に
悪路を通過する際に前輪足回りの方から
『ゴトゴト』という異音(振動?)が発生する
という症状
原因は
パワーステアリング機構の
ギヤボックスという部品の左側の根元部分にガタが発生していました。
同じケースで入庫したのは2台目ですが、MH系のワゴンRはこの部分が弱いのでしょうか
外した古い
ギヤボックスASSY(ハンドルボックス)ですが、左車輪側、円内の箇所にガタがありました。
四角い枠、
タイロッドといいます。
単体部品で設定されていますが、
ギヤボックスASSYですと画像のように一式の部品となります。
左車輪側から見た画像です。
ステアリングブーツを外した
ギヤボックス根元の部分です。
また、ステアリングの左右の
ガタは、今回のように
ギヤボックス本体のガタか、
画像の四角い枠内の部分、
タイロッドの根元にも発生することがあるので、
どちらに
ガタがあるかをしっかり確認します。
タイロッドに
ガタがある場合は、根元の部分がナットなっているので緩めて外し交換します。
※ タイロッドのガタの修理事例は
コチラ
斜めっていてわかりづらいですが、ハンドル回りをフットペダル側から見た画像です。
ハンドルを回すと
ステアリングシャフトから
ユニバーサルジョイントそしてギヤボックスのシャフトへと動力が伝わります。
アップ画像
新しい
ギヤボックスの画像です。
前・後は車の向きです。
ハンドルを右に回すとシャフトが右へ回転し、左に回すと左へ回転します。
新しい
ギヤボックスの全体画です。
今回は
リビルト品(2年2万キロ保証付き)を使用しました。
新品なら部品価格4~5万円するのが、
リビルト品なら2~3万円くらいですみます。
ギヤ機構が作動し、
タイロッド部分が縮んだり伸びたりして
タイヤが左右に動く仕組みになっています。
新しい
ギヤボックスを車両に取り付け、後方から見た画像です。
ギヤボックスのシャフト部分の画像です。
後方から見た左側の画像です。
右車輪後方から見た画像です。
足回りの部品を交換するとタイヤの向きが狂ってしまうので、
サイドスリップを測定して、調整します。
まず、
タイロッドと
タイロッドエンドを固定している
ナットを緩めます。
タイロッドの6角部分を、矢印の方向に回転して調整します。
タイヤが外向きに基準オーバーなら、
タイロッドを左回転、
内向きに基準オーバーなら右回転と、
タイロッドを短くしたり長くしたりして向きを調整します。
※ちなみに、この車両はタイロットが、タイヤの後方にあるので、タイロッドがタイヤの前方にある車両の場合は回転は逆になります。(わかりにくいかな)
内向きにずれていたのを、ハンドルのセンター合わせをしながら調整して、最後にロックナットを締め付けて作業終了です。
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