ディスクローター腐食 トヨタライトエースノア 整備情報74

仲松自動車

2010年05月14日 11:03

おはようございます


地方、梅雨入りしたのにいい天気が続いてたんですが、今日は朝から雨


連日降られると気持ちまで滅入ってきますので、


こうしてときどき降るくらいの梅雨であればいいですね~




それではトヨタライトエースノアブレーキの一般整備事例を紹介します。




※同じ車種のイメージ画像です


年式H13年4月 型式GF-SR40G 3Sエンジン 走行距離87,930km


左右のフロントブレーキのディスクローターが腐食していました。






上の画像は、一番腐食がひどかった右のディスクローターの画像です。




取り外した右ディスクローター





アップ画像です。

かなり腐食が進行しています。ただし、写真はありませんが、内側の磨耗はそうでもありませんでした。

そして左側はというと





外側からのブレーキ回りの画像です。

外側のローター表面は結構きれいです。





アップ画像です。線は入っていますがまだまだいけます。

しかし、内側を見ると





内側の画像です。

右側とは逆で、左側のディスクローターは内側が腐食が進んでいますね。




取り外した左のディスクローターの内側の画像です。やはり腐食が進行しています。





アップ画像です。右側ほどではないですが研磨をした方が良いです。


では、なぜ、腐食段差が発生したディスクローター研磨交換をしなければならないか


それは、走行で一番大事な『止まる』というブレーキ(制動力)に関わることだからです。

ディスクローターが腐食したり段差ができると

① 制動力が弱くなる制動距離が長くなる

② ブレーキパッドの磨耗の進行が早くなる

③ ブレーキペダルへキックバックという症状が起きる(ブレーキをかけた際のペダルの小刻みな揺れ)

④ そのまま放置するとディスクローターの腐食が進んでしまい研磨で済まなくなり高価な新品に交換せざるを得なくなる

といったことから腐食や段差が発生したディスクローターは研磨か交換をおすすめします。



さて、こちらのディスクローターは・・・



上の画像、左側のディスクローターは両面研磨を施工して取り付けて作業完了です。

しかし、右のディスクローターが・・・





上は、右のディスクローターの側面の画像です。

実は、ディスクローターにの厚さには限度があり、この車両の場合は20mm(だったかな?)でした。

ところが、左右のディスクローターともに、以前にも1度ローター研磨を実施しているので、少し薄くなっている上に、左はクリアできたものの、右側はすでに厚さが20mmで、この深い侵食を研磨するとなるとかなり限度厚さを下回ると言うことで、研磨不能と言うことになったのです。

それではなぜディスクローターには限度の厚さが必要なのか




上の画像はディスクキャリパーという部品ですが、

ブレーキを踏むと、油圧力でピストンが飛び出し、ブレーキパッドがディスクローターを挟んでタイヤを止めるんです。

ディスクローターの限度厚さが規定を下回ると

ブレーキパッドが磨耗して無くなり、ディスクローターを削ってしまう乗り方をすると、それが進行すると、ピストンがキャリパーから飛び出し、中のブレーキオイルが抜けて制動不能に陥る恐れがあるからです。

そういうケースを防ぐために、ディスクローターはある一定の厚さが必要なんです。

ちなみに上のキャリパーの画像のスライド部分は、たまに固着している場合があり、キャリパーのスライドがうまくいかないことがあるので、修理や車検の際には、スライド部はしっかり点検・給脂します。

さて、研磨不可能の右のディスクローターですが、その場合安く済ますには中古のローターを探しますが、解体屋さんのローターは傷んでいる場合が多く、また研磨をして薄くなってることもあり、出来れば新品の方が良いかと思います。

今回は、県内の解体屋さんで在庫が無さそうだと言うことでお客様の了解を得て新品のローターに交換しました。(新品の金額は1万円前後、研磨は3~4千円くらいです。)






新品ディスクローターの表面の画像です。






同じく側面の画像です。綺麗ですね





ハブ部分を取り付けた新品ディスクローターの表側の画像





同じく内側の画像、取り付けて終了ですが、



交換した部品はもう一つ

それは、フロントブレーキディスクパッドですが、

ディスクローターの腐食によって磨耗が進行し、交換しなければなりませんでした。




上は右のブレーキパッドの画像です。

新品のブレーキパッドの厚みはおよそ10mmあるんですが、

このブレーキパッドの厚い箇所は4.5mm





しかし、薄い箇所は2mm

なぜこの違いが出ているかと言うと

それは腐食によるサビでブレーキパッドの磨耗が早く進行したからです。





上は、パッドの表面の画像です。内側より外側が磨耗が進行してることがわかります。

右のブレーキパッドの厚みは5mmだったので、外側の磨耗さえなければブレーキパッドはそのまま使用できたかもしれないですね。(ブレーキパッド代8,200円)

今回車検でご入庫いただきましたY様どうもありがとうございました。

またよろしくお願いいたします。








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