おそくなりましたが、
新年明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。
今回は
スズキワゴンRターボの
充電系統の修理事例を紹介します。
年式H12年 GF-MC11S F6Aターボエンジン 走行距離110,300km
『ベルトの異音がありバッテリーがすぐにあがる』という症状で入庫しました
原因は、
ファンベルトの削れおよび
オルタネーターの発電不良でした。
エンジンルーム上から見た画像です。
オルタネーターは円内の位置辺りにあります。
右前から見た画像です。
取り外したあとですが、黄色い円内に
オルタネーターは付いています。
外した
オルタネーターです。
オルタネータープーリーが腐食により段差が出て変形していて、
そのせいで
ファンベルトが削れてゆるくなって異音が発生していました。
オルタネーター本体も発電できなくなっていたので分解・修理か交換になりますが、
ウォーターポンププーリーも
クランクプーリーにも段差が出て変形している。
このエンジンは
ベルトが削れやすいことで有名で、
V型ベルトから、削れにくい
エッジベルトに変換するための
対策キットが出ています。
※ ワゴンRの対策キットについてのくわしい過去記事はこちら→
整備情報111
ワゴンRターボのオルタネーター交換の過去記事はこちら→
整備情報128
お客様と相談し、
対策キット付きリビルトオルタネーターセットで対応することに決定
段差が出て変形していた
ウォーターポンププーリーと
クランクプーリー、そして対策キットに変換するために外した部品3点です。
Vベルトと
エッジベルトでは横幅が違うためにブラケット類を交換して、ずれを合わせるように工夫しています。
取り付ける、新品
リビルトオルタネーターです。
一応Vベルト用のプーリーも付いています。
リビルトオルタネーターを前から見た画像と、
後から見た画像です。
対策キットの部品です。
これを付けると、
Vベルトから
エッジベルトへ変換し、簡単にベルトが削れないようになります。
取付後、上から見た画像
下から見た画像です。
これで充電不良も、ベルトの削れも解消できました。
対策キット付きリビルトオルタネーターセットは、
2万円台という、かなりお安い価格設定で提供することができるので
手薄な上に、また壊れるかもしれないと不安な中古オルタネーターや、ベルトの削れも同時に解消できるので絶対こちらの方がお得だと思います。
さて今回は、実はこれだけではなく、走行距離が11万キロ超えているのにタイミングベルトの交換がまだでしたのでお客様と相談して
タイミングベルトも同時に交換していました。
F6Aエンジンのタイミングベルト交換は比較的簡単な方なんですが、
ターボエンジンは枠内のターボ関連の部品が邪魔で、それをずらさないとタイミングカバーが外せないことがチェックポイントでしょうか
なんとかターボ本体やステー類を完全には外さなくても一部を外しずらすことでタイミングカバーを外すことができます。
タイミングベルトを外した上から見たエンジンの画像です。
交換したタイミングベルト関連の部品です。
ウォーターポンプや
オイルシールまで交換したので安心ですよ。
ブログからお越しいただいたH様どうもありがとうございました。
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