2010年02月28日
ハイブリッドカー講習会② トヨタプリウス 整備日誌35
ハイブリッドカー講習会①の続きです。
実習車両は初代トヨタプリウス
冷却液とブレーキオイルの交換時のエアー抜き方法を中心に書いていきたいと思います。
まずは、冷却液の交換時のエアー抜き方法
プリウスは水冷式で、ガソリンエンジンを冷やすラジエターと、インバーターを冷やすラジエターがあるので2箇所のエアー抜きが必要です。
インバーターとは、交流モーターを駆動するために、バッテリーからの直流電流を、交流電流に変換する電源回路のことだそうです。
上の画像の左側の黒い部分がガソリンエンジン、右のシルバーの部分がインバーターです。
黄色い円の箇所にエアー抜きのバルブが2個付いています。
上の画像の黄色い円内が、インバーターの注水口があるタンクです。
キースイッチをONにすると、電動ウォーターポンプが回転して、モーター音が聞こえ、中の水面に動きが見られます。
各バルブに透明のホースを取付け、中の空気が抜けて、水面が注水タンクの高さまで(赤いラインあたり)上がってくればエアー抜き完了です。
次は、ブレーキフルード交換
以前から、「外部診断機を使用しないとブレーキオイル交換は出来ない!」とか「ディーラーでしか出来ない!」などと言われていましたが、抜き方のマニュアルがあるそうです。
フロントブレーキは一般的ブレーキと同様にエアー抜きできます。
問題は、リヤブレーキです。
ブレーキフルード交換で、エアー抜きをする際に、ブレーキフルードがラインに流れなくなると、圧力センサーが油圧の低下を感知し、それをコンピューターがフューエルセーフ制御(誤作動が発生した場合、安全側に制御すること)を行って、ラインを遮断してしまうからだそうです。
※ブレーキが作動している時の作動状態の資料はコチラから
上の資料の黒丸の部分が、圧力センサー(PACC)です。
ラインをたどればわかるように、この圧力センサーが遮断するラインは、左右のリヤブレーキです。
ラインを遮断してしまうので、ブレーキフルードを注入しても、後には流れなくなるからです。
それを防ぐ方法は、一つは、下の画像のような外部診断器で、圧力センサーが感知しない信号を出ださせるか
もう一つは、ハイブリッド車用の手動の交換方法。
※ブレーキオイルの交換方法の資料はコチラから
上の添付した資料のように行えば、外部診断器が無くてもエアー抜きが行えます。
ブレーキペダルを踏んだ状態にして、リヤブレーキのブリーダプラグを少し緩めて、オイルを抜いて行くと、エンジンの方にあるポンプモーターが作動して「ピー」という作動音が聞こえるので、それが聞こえたら、すぐにブリーダープラグを締め付ける。それを繰り返すという方法です。
エアーがかまないように、2人でやった方が良さそうです。
当日は、実際に車両で実践しました。(画像無いです。すみません)
その他では・・・
● 燃費は、無負荷時で一定の速度で行ったデータなので、実際には、ハイブリッドカーの場合、クーラーやヒーターなどの電気的な負担がかなり大きいらしく、「燃費が悪い」といったクレームがかなりあるようですよ。
タイヤのすり減りも、摩擦抵抗が大きくなってモーターに負荷がかかるなど、電気自動車はそういう抵抗を直に受けるので、タイヤ・クーラント・オイルなどの定期的に交換が推奨されている部品・用品はメーカー指定どおり交換したほうが良いそうです。
● 最近問題になったブレーキのリコール、それは、よりコンピューター制御の精密さを上げるために改定されたブレーキ制御システムが、(結果的に以前のシステムより0.04秒鈍感)今までと感覚が違うというお客様のクレームでリコールとなったようです。そのクレームへの対処は、以前のコンピューターのプログラムに書き換えるだけの作業で、実際には5分くらいでできるようです。
最後に、今回の講習会を主催した南部支部のスタッフの皆様、お疲れ様でした。また、講師をしていただいた整備振興会教育課の皆様ありがとうございました。
とても有意義な講習会でした。
これからもこのようなすばらしい企画をよろしくお願いします。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事なら
なんでも御相談下さい
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
『愛車の傷や凹み、いくらになるのか不安・・でもお店に行くと断りづらい・・』 とお悩みの方
携帯から写真を送っていただくだけでお見積りいたします!
弊社のメールアドレスに損傷箇所の画像をお送り下さい
メールアドレス>>naka.267@woody.ocn.ne.jp
←こちらのQRコードで、仲松自動車修理工場の電話番号・メールアドレスを携帯にご登録いただくこともできます。
代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
地図はこちら
〒901-1301
与那原町字板良敷1365番地
仲松自動車修理工場
TEL 098-946-2185
実習車両は初代トヨタプリウス
冷却液とブレーキオイルの交換時のエアー抜き方法を中心に書いていきたいと思います。
まずは、冷却液の交換時のエアー抜き方法
プリウスは水冷式で、ガソリンエンジンを冷やすラジエターと、インバーターを冷やすラジエターがあるので2箇所のエアー抜きが必要です。
インバーターとは、交流モーターを駆動するために、バッテリーからの直流電流を、交流電流に変換する電源回路のことだそうです。
上の画像の左側の黒い部分がガソリンエンジン、右のシルバーの部分がインバーターです。
黄色い円の箇所にエアー抜きのバルブが2個付いています。
上の画像の黄色い円内が、インバーターの注水口があるタンクです。
キースイッチをONにすると、電動ウォーターポンプが回転して、モーター音が聞こえ、中の水面に動きが見られます。
各バルブに透明のホースを取付け、中の空気が抜けて、水面が注水タンクの高さまで(赤いラインあたり)上がってくればエアー抜き完了です。
次は、ブレーキフルード交換
以前から、「外部診断機を使用しないとブレーキオイル交換は出来ない!」とか「ディーラーでしか出来ない!」などと言われていましたが、抜き方のマニュアルがあるそうです。
フロントブレーキは一般的ブレーキと同様にエアー抜きできます。
問題は、リヤブレーキです。
ブレーキフルード交換で、エアー抜きをする際に、ブレーキフルードがラインに流れなくなると、圧力センサーが油圧の低下を感知し、それをコンピューターがフューエルセーフ制御(誤作動が発生した場合、安全側に制御すること)を行って、ラインを遮断してしまうからだそうです。
※ブレーキが作動している時の作動状態の資料はコチラから
上の資料の黒丸の部分が、圧力センサー(PACC)です。
ラインをたどればわかるように、この圧力センサーが遮断するラインは、左右のリヤブレーキです。
ラインを遮断してしまうので、ブレーキフルードを注入しても、後には流れなくなるからです。
それを防ぐ方法は、一つは、下の画像のような外部診断器で、圧力センサーが感知しない信号を出ださせるか
もう一つは、ハイブリッド車用の手動の交換方法。
※ブレーキオイルの交換方法の資料はコチラから
上の添付した資料のように行えば、外部診断器が無くてもエアー抜きが行えます。
ブレーキペダルを踏んだ状態にして、リヤブレーキのブリーダプラグを少し緩めて、オイルを抜いて行くと、エンジンの方にあるポンプモーターが作動して「ピー」という作動音が聞こえるので、それが聞こえたら、すぐにブリーダープラグを締め付ける。それを繰り返すという方法です。
エアーがかまないように、2人でやった方が良さそうです。
当日は、実際に車両で実践しました。(画像無いです。すみません)
その他では・・・
● 燃費は、無負荷時で一定の速度で行ったデータなので、実際には、ハイブリッドカーの場合、クーラーやヒーターなどの電気的な負担がかなり大きいらしく、「燃費が悪い」といったクレームがかなりあるようですよ。
タイヤのすり減りも、摩擦抵抗が大きくなってモーターに負荷がかかるなど、電気自動車はそういう抵抗を直に受けるので、タイヤ・クーラント・オイルなどの定期的に交換が推奨されている部品・用品はメーカー指定どおり交換したほうが良いそうです。
● 最近問題になったブレーキのリコール、それは、よりコンピューター制御の精密さを上げるために改定されたブレーキ制御システムが、(結果的に以前のシステムより0.04秒鈍感)今までと感覚が違うというお客様のクレームでリコールとなったようです。そのクレームへの対処は、以前のコンピューターのプログラムに書き換えるだけの作業で、実際には5分くらいでできるようです。
最後に、今回の講習会を主催した南部支部のスタッフの皆様、お疲れ様でした。また、講師をしていただいた整備振興会教育課の皆様ありがとうございました。
とても有意義な講習会でした。
これからもこのようなすばらしい企画をよろしくお願いします。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事なら
なんでも御相談下さい
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
『愛車の傷や凹み、いくらになるのか不安・・でもお店に行くと断りづらい・・』 とお悩みの方
携帯から写真を送っていただくだけでお見積りいたします!
弊社のメールアドレスに損傷箇所の画像をお送り下さい
メールアドレス>>naka.267@woody.ocn.ne.jp
←こちらのQRコードで、仲松自動車修理工場の電話番号・メールアドレスを携帯にご登録いただくこともできます。
代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
地図はこちら
〒901-1301
与那原町字板良敷1365番地
仲松自動車修理工場
TEL 098-946-2185
Posted by 仲松自動車 at 18:38
│【その他】