2015年01月11日
エンジンかけるとキーンという異音が!? ダイハツムーヴ 整備情報226
こんにちは
今回の整備事例は、ダイハツムーヴX
年式H20年1月 型式DBA-L175S KF-VEエンジン 走行距離133,000km
症状は
エンジンをかけると、エンジンルーム内から 『キーン』という異音が
ボンネットを開けてみると、
エンジン回転数を上げると、音が大きく早くなる事から、
補機類やウォーターポンプの、ベアリングから発生している音のようです。
黄色枠の辺りですが、上から寄って見ます。
エンジンルームに向かって、奥の方にパワーステアリングポンプが見えますが、
異音の点検は、下から行った方が良さそうなのでリフトアップします。
リフトアップして、右前タイヤを外したタイヤハウスの画像
エンジンルーム下のカバーを外します。
カバーを外して下から見た、エンジンの補機類のアップ画像です。
サウンドスコープで、各補機類の音を確認すると、原因が特定出来ました。
異音の発生源は、ダイハツ軽自動車の故障で良くあるオルタネーターからでした。
※ちなみに、発生源が分かりづらいときは手前のベルトから順に外して調べます。
オルタネーターの前後に各1個ずつベアリングが付いていて、
ベアリングにガタが出ると、エンジンをかけてオルタネーターが回ると異音が発生します。
この場合、オルタネーターを外して分解して、ベアリングを交換すると異音は止みますが、
新車から丸6年はまだいいのですが、走行距離13万kmが経過している事から、
今後も長く乗るご予定なら、新しいオルタネータに交換する事も、選択肢として考えられますが、
お客様の意向で、①音が止まれば良いと言う事と、②ご予算の都合上で、
オルタネータ脱着/分解、ベアリング2個交換の整備内容に決定、オルタネーターを取外します。
※ 今回の修理と同じくらいの金額で、中古オルタネーターに交換 というパターンもあります。
オルタネーターを後側から見た画像
上下の赤円に付いているボルトと、黄色枠の辺りにあるB端子とコネクターを外します。
ファンベルトをそばにずらし、エンジンと、足回り・シャシーの間のスペースから、
オルタネーターを抜き取ります。
オルタネーターを外した後の、エンジン側の画像
下側①を支柱にして、オルタネーターステー側②で、
オルタネーターの上部を左へずらしてファンベルトを張らしています。
オルタネーターの前側の画像。
センターナットを外し、プーリーを外します。
プーリーを外した画像
⇒の辺りにベアリングが見えてきました。
次は後ろの方
B端子の10mmのナットと、4個の8mmのナットを外してカバーを外します。
カバーを外すとこのような構造。
まずICレギュレーターとブラシホルダーを外します。
画像は取り外したブラシ&ホルダー、ブラシが短くなっていると交換必須、
(こちらはまだまだ大丈夫でした)
ICレギュレーターとブラシホルダーを外すとこんな感じ、次に、4個の8mmのボルトを外し、
レクチファイヤーを上に引き抜きます。
レクチファイヤーを外すとこんな感じ、次に4個の8mmのナットを外し、
⇒の方向に引っ張り、フロントカバーとリヤカバーを分離します。
外したフロントカバーと、
リヤカバー
これまでに外した各パーツ類の画像です。
次に、ベアリングを抜くために、まずはフロントカバーの内側から
フロントカバーの内側の構造はこうなっています。
奥の方にフロントベアリングが付いています。
プレートで押さえていますので、4個のビスを外します。
プレートを外すとベアリング全体が見えてきました。
カバーの表側から押し出して新しいベアリングに交換します。
次は、リヤベアリングの交換
リヤカバーから、プレスを使って黄色円内のローターを外します。
リヤカバーから取り外したローター、(各パーツの名称は画像の通りです。)
エンジンをかけると、ファンベルトでローターが画面の時計回りに回転し、
フロントカバー内のステーターとの間で交流電圧を発生します。
ファンは、リヤカバー側からフロントカバー側へ←の方向へ風を取込み、
オルタネーターを冷却する役割を持っています。
シャフトの⇒の部分はスナップリングといい、ブラシと接触して電流を供給します。
ベアリングの前後にはスペーサーが付いていますので、組み付ける際には忘れずに。
さて、リヤベアリングをローターから外すのですが、工具が無く、
どうするか悩んでたのですが、近くの平良電機さんで外して頂きました。
平良社長、無料で外して頂き有難うございました。
沖縄県 与那原町 自動車電装専門店 平良電機
店舗情報 ⇒ http://hotpepper.omisenomikata.jp/shop/3640927/
上はベアリングをローターから外した画像。
交換した2個のベアリング 安いです1個800円くらい。
今回はフロントベアリングにガタがありました。回すとゴロゴロします。
リヤベアリングにガタは無かったのですが、この場合は同時交換をおすすめします。
ベアリングをローターへ挿入し、ローターをプレスを使ってリヤカバーへ装着して、
外した逆の手順で組み付けていき、オルタネーターのオーバーホール(ベアリング交換)は終了です。
オルタネーターをエンジンに取付ける際には、下の支柱部分(画像の箇所)が、
シリンダブロック側に狭くて入りにくい事があるので、
⇒の方向へ広げておきます。
ベアリング交換後 異音も治まり静かになりました。
以上、オルタネーターの分解修理事例でした。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事ならなんでも御相談下さい
車検・一般整備などのお問い合わせはこちらから
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
地図はこちら
〒901-1301
与那原町字板良敷1365番地
仲松自動車修理工場
TEL 098-946-2185
今回の整備事例は、ダイハツムーヴX
年式H20年1月 型式DBA-L175S KF-VEエンジン 走行距離133,000km
症状は
エンジンをかけると、エンジンルーム内から 『キーン』という異音が
ボンネットを開けてみると、
エンジン回転数を上げると、音が大きく早くなる事から、
補機類やウォーターポンプの、ベアリングから発生している音のようです。
黄色枠の辺りですが、上から寄って見ます。
エンジンルームに向かって、奥の方にパワーステアリングポンプが見えますが、
異音の点検は、下から行った方が良さそうなのでリフトアップします。
リフトアップして、右前タイヤを外したタイヤハウスの画像
エンジンルーム下のカバーを外します。
カバーを外して下から見た、エンジンの補機類のアップ画像です。
サウンドスコープで、各補機類の音を確認すると、原因が特定出来ました。
異音の発生源は、ダイハツ軽自動車の故障で良くあるオルタネーターからでした。
※ちなみに、発生源が分かりづらいときは手前のベルトから順に外して調べます。
オルタネーターの前後に各1個ずつベアリングが付いていて、
ベアリングにガタが出ると、エンジンをかけてオルタネーターが回ると異音が発生します。
この場合、オルタネーターを外して分解して、ベアリングを交換すると異音は止みますが、
新車から丸6年はまだいいのですが、走行距離13万kmが経過している事から、
今後も長く乗るご予定なら、新しいオルタネータに交換する事も、選択肢として考えられますが、
お客様の意向で、①音が止まれば良いと言う事と、②ご予算の都合上で、
オルタネータ脱着/分解、ベアリング2個交換の整備内容に決定、オルタネーターを取外します。
※ 今回の修理と同じくらいの金額で、中古オルタネーターに交換 というパターンもあります。
オルタネーターを後側から見た画像
上下の赤円に付いているボルトと、黄色枠の辺りにあるB端子とコネクターを外します。
ファンベルトをそばにずらし、エンジンと、足回り・シャシーの間のスペースから、
オルタネーターを抜き取ります。
オルタネーターを外した後の、エンジン側の画像
下側①を支柱にして、オルタネーターステー側②で、
オルタネーターの上部を左へずらしてファンベルトを張らしています。
オルタネーターの前側の画像。
センターナットを外し、プーリーを外します。
プーリーを外した画像
⇒の辺りにベアリングが見えてきました。
次は後ろの方
B端子の10mmのナットと、4個の8mmのナットを外してカバーを外します。
カバーを外すとこのような構造。
まずICレギュレーターとブラシホルダーを外します。
画像は取り外したブラシ&ホルダー、ブラシが短くなっていると交換必須、
(こちらはまだまだ大丈夫でした)
ICレギュレーターとブラシホルダーを外すとこんな感じ、次に、4個の8mmのボルトを外し、
レクチファイヤーを上に引き抜きます。
レクチファイヤーを外すとこんな感じ、次に4個の8mmのナットを外し、
⇒の方向に引っ張り、フロントカバーとリヤカバーを分離します。
外したフロントカバーと、
リヤカバー
これまでに外した各パーツ類の画像です。
次に、ベアリングを抜くために、まずはフロントカバーの内側から
フロントカバーの内側の構造はこうなっています。
奥の方にフロントベアリングが付いています。
プレートで押さえていますので、4個のビスを外します。
プレートを外すとベアリング全体が見えてきました。
カバーの表側から押し出して新しいベアリングに交換します。
次は、リヤベアリングの交換
リヤカバーから、プレスを使って黄色円内のローターを外します。
リヤカバーから取り外したローター、(各パーツの名称は画像の通りです。)
エンジンをかけると、ファンベルトでローターが画面の時計回りに回転し、
フロントカバー内のステーターとの間で交流電圧を発生します。
ファンは、リヤカバー側からフロントカバー側へ←の方向へ風を取込み、
オルタネーターを冷却する役割を持っています。
シャフトの⇒の部分はスナップリングといい、ブラシと接触して電流を供給します。
ベアリングの前後にはスペーサーが付いていますので、組み付ける際には忘れずに。
さて、リヤベアリングをローターから外すのですが、工具が無く、
どうするか悩んでたのですが、近くの平良電機さんで外して頂きました。
平良社長、無料で外して頂き有難うございました。
沖縄県 与那原町 自動車電装専門店 平良電機
店舗情報 ⇒ http://hotpepper.omisenomikata.jp/shop/3640927/
上はベアリングをローターから外した画像。
交換した2個のベアリング 安いです1個800円くらい。
今回はフロントベアリングにガタがありました。回すとゴロゴロします。
リヤベアリングにガタは無かったのですが、この場合は同時交換をおすすめします。
ベアリングをローターへ挿入し、ローターをプレスを使ってリヤカバーへ装着して、
外した逆の手順で組み付けていき、オルタネーターのオーバーホール(ベアリング交換)は終了です。
オルタネーターをエンジンに取付ける際には、下の支柱部分(画像の箇所)が、
シリンダブロック側に狭くて入りにくい事があるので、
⇒の方向へ広げておきます。
ベアリング交換後 異音も治まり静かになりました。
以上、オルタネーターの分解修理事例でした。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
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(担当:仲松良一)
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Posted by 仲松自動車 at 11:45
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