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トヨタアルテッツァのステアリング系統の修理事例を紹介します。

年式H11年10月　　　GF－SX10　　　3S-GEエンジン　　　走行距離79,500ｋｍ

症状は

①　ハンドルが重たい

②　ハンドル回すと異音がする

③　オイルタンクへパワステオイルが上がってくる


パワーステアリングポンプ不良と、パイプおよびタンクの詰まりが原因でした。





　

縦型3S-GEエンジン

パワステポンプとタンクは上のような配置






配管で隠れてパワステポンプ見えません







ホース類外すとようやく全容が








圧縮不良になっていたパワーステアリングポンプ　








リビルト品に取替です。　後側








別角度から　前側

プーリーは付いていなかったので、元のポンプから取り付けます。　



パワステタンクにオイルが逆流して上がってきた原因の方は、2箇所の詰まりでした。







まず1箇所目は、

クーラーコンデンサー前にパワステパイプの配管があり、画像はパイプを外した後の向かって左側







こちらが向かって右側です。







外したパワーステアリングパイプ

パワステオイルの劣化によるスラッジの付着と、パイプのサビで詰まっていました。

予算の都合上、洗浄剤を1日浸して、エアーで貫通後更に掃除して再利用


詰まりがあったもう1箇所は









パワーステアリングタンクでした。








タンク内をのぞいた画像

中の下奥に、サイクル内にゴミが浸入しないようにフィルターが付いていて

それもスラッジで詰まっていました。（画像はある程度除去した後）

こちらも洗浄して再利用です。






他の箇所も詰まりが無いかエアーガンで飛ばして確認






エンジン後ろ側のギヤボックス周辺までも念のためにチェック


オイルタンクへの吹き上がりも異音も無くなり作業終了です。



こういったホース・パイプ・タンクフィルターの詰まり結構あるようなので要注意です。


また、『パワステオイルは交換しなくても別に大丈夫でしょう』　

といった認識ってありますが、

こういった例を見ると、3~5万キロに1回は交換した方がいいようです。











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