2011年05月03日
突然エンジン不調坂道登らない! ダイハツタント 整備情報162
こんにちは~
今回はダイハツタントの点火系統の修理事例を紹介します
年式H17年10月 型式CBA-L350S EF-VEエンジン 走行距離81,450km
『急にエンジンの調子が悪くなり、坂道を登りにくくなった』 とのこと。
代車をお渡しして点検してみると、
エンジンかけて、アイドリングの状態ですでにエンジンの不調が、
(文字で表すとボトボトボトといった感じ)
この車両は3気筒エンジンですが、どうやらそのうちの1気筒が機能していないようです。
この場合、1~3シリンダーのどちらかに、点火・燃料・圧縮の不具合が考えられますが、
一番可能性が高く、調べやすい点火系統から調べてみます。
エンジンルーム上から見た画像
エアクリーナーケースを外します。
ダイレクトイグニッションコイルとスパークプラグが3個付いています。
ここで、どの気筒が機能していないか調べる簡単な方法を書いていきます。
エンジンをかけてアイドリング状態で、ダイレクトコイルを上に浮かしていき、
エンジン回転の状態の変化を見ます。
その結果、調子が変わらない気筒が機能していないという事になります。
実際にやってみると、1番シリンダー(気筒)のダイレクトコイルを浮かせた時に状態が変わらず、
次に2と3のダイレクトコイルを浮かしてみると、さらにエンジンが不調に・・・
ということは、1番シリンダーが機能していないという事になります。
乗用車のように、4気筒以上あるエンジンは1気筒悪くなってもなんとか走行は出来ますが、
軽自動車の3気筒エンジンでは、走行にかなりの影響となります。
ここから1番シリンダーの何が悪いかの点検です。
1番気筒の不具合が、どこに原因があるか絞っていく方法は、
① ダイレクトコイルの点検
1番のダイレクトコイルと、2番のダイレクトコイルを交換して、先ほどの点検をしてみる。
それで症状が逆に(1番が悪化・2番が変わらず)なれば1番のダイレクトコイルの不良と特定できることになります。
それでも症状が変わらない場合は、エンジンに直接点火しているスパークプラグの可能性が考えられます。
② スパークプラグの点検
1番と2番のスパークプラグを交換してみます。
それで症状が逆になれば、1番のスパークプラグの不良が原因と特定できることになります。
以上が点火系統の点検になりますが、それでも症状が変化しない場合は、
燃料系統か圧縮不良が考えられます。
エアクリーナーケースの下部分が、エンジンのシリンダヘッドカバーになっていて、
それを外すと、3箇所の白い円内のあたりに燃料を直接気筒に噴射するインジェクターという部品が付いています。
シリンダヘッドカバーを外してインジェクターの点検となりますが、
まれに圧縮不良が原因の場合があるので、それから調べることがセオリーです。
カバーを外す前に、圧縮圧力の点検を行い、各気筒とも正常な圧縮圧力があるかを確認した上で燃料系統の点検に移ります。
まず、インジェクターにサウンドスコープを当てて作動音(カチカチ)を確認して、
音がしなければ、その気筒のインジェクター本体の不良か、そこまでの経路の異常が考えられます。
全気筒に作動音がある場合は、インジェクター本体の不良が考えられます。
インジェクターを外すのは、ダイレクトコイルを外すよりちょっと難しいので、
簡単に1番と2番を交換してどちらが悪いか特定することが大変です。
一応、外したインジェクターに通電して、燃料の出方で不良と判断することも出来ますが、
これくらいの脱着の面倒さなら、二度手間にはなりますが確実に本体不良が確認できる方法の、
1番と2番を入れ替えてみてインジェクター本体不良を特定する方がいいのではないかと思います。
さて、今回の作業に戻ります。
外したエアクリーナーは清掃します。
次に、スパークプラグを外し点検
外したスパークプラグ3本
そのまま清掃して取り付けてもいいのですが、
これまで一度も交換したことが無かったようですので、おすすめして新品に交換
ノーマルタイプの新品スパークプラグです。
1個500~800円と安いのでスパークプラグは定期的に交換することをおすすめします。
新旧スパークプラグの比較
古いプラグは、電極が薄くなってスパークギャップの間隔が広くなっているのがわかります。
予算にゆとりがあれば、高性能で交換頻度が少なくてすむイリジウムプラグへの交換をおすすめします。(1個1,800~2,300円)
こちらは取り付けた新品のダイレクトイグニッションコイルです。
スパークプラグ3本とダイレクトコイルを1本交換して、ロードテストして作業終了となります。
ちなみに、2番と3番のダイレクトコイルは正常に機能していたのでそのままですが、
お客様に修理方法を相談する際には、
2番と3番のコイルも今後悪くなる可能性もあることと
その2本も交換する事がベストと説明して、1本のみか全て交換かを選択してもらいます。
あとから同じ症状になって、説明不足が原因でトラブルの元にならないように、
しっかりと説明して、予算やお車の状況に合った修理方法を選択して頂く事を心がけています。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事ならなんでも御相談下さい
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
『愛車の傷や凹み、いくらになるのか不安・・でもお店に行くと断りづらい・・』 とお悩みの方
携帯から写真を送っていただくだけでお見積りいたします!
弊社のメールアドレスに損傷箇所の画像をお送り下さい
※ 車全体を写した画像と、損傷箇所のアップ画像を数枚
メールアドレス>>contact@nakamatsu-auto.com
←こちらのQRコードで、仲松自動車修理工場の電話番号・メールアドレスを携帯にご登録いただくこともできます。
代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
地図はこちら
〒901-1301
与那原町字板良敷1365番地
仲松自動車修理工場
TEL 098-946-2185
今回はダイハツタントの点火系統の修理事例を紹介します
年式H17年10月 型式CBA-L350S EF-VEエンジン 走行距離81,450km
『急にエンジンの調子が悪くなり、坂道を登りにくくなった』 とのこと。
代車をお渡しして点検してみると、
エンジンかけて、アイドリングの状態ですでにエンジンの不調が、
(文字で表すとボトボトボトといった感じ)
この車両は3気筒エンジンですが、どうやらそのうちの1気筒が機能していないようです。
この場合、1~3シリンダーのどちらかに、点火・燃料・圧縮の不具合が考えられますが、
一番可能性が高く、調べやすい点火系統から調べてみます。
エンジンルーム上から見た画像
エアクリーナーケースを外します。
ダイレクトイグニッションコイルとスパークプラグが3個付いています。
ここで、どの気筒が機能していないか調べる簡単な方法を書いていきます。
エンジンをかけてアイドリング状態で、ダイレクトコイルを上に浮かしていき、
エンジン回転の状態の変化を見ます。
その結果、調子が変わらない気筒が機能していないという事になります。
実際にやってみると、1番シリンダー(気筒)のダイレクトコイルを浮かせた時に状態が変わらず、
次に2と3のダイレクトコイルを浮かしてみると、さらにエンジンが不調に・・・
ということは、1番シリンダーが機能していないという事になります。
乗用車のように、4気筒以上あるエンジンは1気筒悪くなってもなんとか走行は出来ますが、
軽自動車の3気筒エンジンでは、走行にかなりの影響となります。
ここから1番シリンダーの何が悪いかの点検です。
1番気筒の不具合が、どこに原因があるか絞っていく方法は、
① ダイレクトコイルの点検
1番のダイレクトコイルと、2番のダイレクトコイルを交換して、先ほどの点検をしてみる。
それで症状が逆に(1番が悪化・2番が変わらず)なれば1番のダイレクトコイルの不良と特定できることになります。
それでも症状が変わらない場合は、エンジンに直接点火しているスパークプラグの可能性が考えられます。
② スパークプラグの点検
1番と2番のスパークプラグを交換してみます。
それで症状が逆になれば、1番のスパークプラグの不良が原因と特定できることになります。
以上が点火系統の点検になりますが、それでも症状が変化しない場合は、
燃料系統か圧縮不良が考えられます。
エアクリーナーケースの下部分が、エンジンのシリンダヘッドカバーになっていて、
それを外すと、3箇所の白い円内のあたりに燃料を直接気筒に噴射するインジェクターという部品が付いています。
シリンダヘッドカバーを外してインジェクターの点検となりますが、
まれに圧縮不良が原因の場合があるので、それから調べることがセオリーです。
カバーを外す前に、圧縮圧力の点検を行い、各気筒とも正常な圧縮圧力があるかを確認した上で燃料系統の点検に移ります。
まず、インジェクターにサウンドスコープを当てて作動音(カチカチ)を確認して、
音がしなければ、その気筒のインジェクター本体の不良か、そこまでの経路の異常が考えられます。
全気筒に作動音がある場合は、インジェクター本体の不良が考えられます。
インジェクターを外すのは、ダイレクトコイルを外すよりちょっと難しいので、
簡単に1番と2番を交換してどちらが悪いか特定することが大変です。
一応、外したインジェクターに通電して、燃料の出方で不良と判断することも出来ますが、
これくらいの脱着の面倒さなら、二度手間にはなりますが確実に本体不良が確認できる方法の、
1番と2番を入れ替えてみてインジェクター本体不良を特定する方がいいのではないかと思います。
さて、今回の作業に戻ります。
外したエアクリーナーは清掃します。
次に、スパークプラグを外し点検
外したスパークプラグ3本
そのまま清掃して取り付けてもいいのですが、
これまで一度も交換したことが無かったようですので、おすすめして新品に交換
ノーマルタイプの新品スパークプラグです。
1個500~800円と安いのでスパークプラグは定期的に交換することをおすすめします。
新旧スパークプラグの比較
古いプラグは、電極が薄くなってスパークギャップの間隔が広くなっているのがわかります。
予算にゆとりがあれば、高性能で交換頻度が少なくてすむイリジウムプラグへの交換をおすすめします。(1個1,800~2,300円)
こちらは取り付けた新品のダイレクトイグニッションコイルです。
スパークプラグ3本とダイレクトコイルを1本交換して、ロードテストして作業終了となります。
ちなみに、2番と3番のダイレクトコイルは正常に機能していたのでそのままですが、
お客様に修理方法を相談する際には、
2番と3番のコイルも今後悪くなる可能性もあることと
その2本も交換する事がベストと説明して、1本のみか全て交換かを選択してもらいます。
あとから同じ症状になって、説明不足が原因でトラブルの元にならないように、
しっかりと説明して、予算やお車の状況に合った修理方法を選択して頂く事を心がけています。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事ならなんでも御相談下さい
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
『愛車の傷や凹み、いくらになるのか不安・・でもお店に行くと断りづらい・・』 とお悩みの方
携帯から写真を送っていただくだけでお見積りいたします!
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※ 車全体を写した画像と、損傷箇所のアップ画像を数枚
メールアドレス>>contact@nakamatsu-auto.com
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代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
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TEL 098-946-2185
Posted by 仲松自動車 at 12:51
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