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おはようございます

今回は、スズキエブリィの冷却系統の故障事例を紹介します



年式H11年　　　型式GD-DA52V　　　F6Aターボエンジン　　　走行距離102,800km

『走行中、クーラーが冷えなくなってきたと思ったらヒートゲージが上がっていた

という事でオーバーヒートで入庫しました。


原因を調べます


まず、ラジエターに水を注入し、エンジンをかけてしばらく見てみると、漏れは無さそう・・・　


しかし、ヒートゲージが上がってきても、なかなかラジエターファンが回らない


ラジエターファンモーターのソケット側で電圧を測定してみるとちゃんと12Vある


どうやらファンモーターが故障してラジエターを冷やしきれなかったようです。







画像は、フロントバンパー・左右のヘッドランプを外した画像。ラジエターを外します。







ラジエターを外した後の車両側の画像






接近画像。アッパー・ロワホース、ソケットを外して抜き取ります。

下の2箇所の円内に引っかけ固定しています。







外したラジエター

ファンシュラウドごとモーターを外します。








ファンシュラウド＆モーター

修理方法は、新品か中古のモーターに交換　ですが、中古モーターを選択








モーターを交換してラジエターファンが回転するのを確認し、作業終了と思ったのですが・・・


ロードテストを行い、冷却液の量を確認し漏れが無いか改めて調べてみると、


ラジエターの下辺りに水滴が


ラジエターテスターで圧をかけてみると、上の方から少しずつ流れてきているようです。








またまた外したラジエター


アッパータンクの円内に小さな亀裂がありそこからにじんでました。


オーバーヒート気味になったことで、アッパータンクに負担がかかり割れたのか


今となっては、モーターが故障したのが先か、アッパータンクの漏れが先かわかりませんが、


時々こういった、2箇所以上の原因（結果？）がある場合があります。


こちらの修理はアッパータンクを交換する方法を選択（新品）








古いアッパータンクです。

ラジエター専門業者さんへの外注作業となります。







新しいアッパータンクに交換したラジエター

コアタンクの洗浄と、防錆・塗装が施されています。



さて、沖縄では梅雨も終わり、いよいよ夏本番


夏の暑さは、人と同じく車にとっても負担がかかります。


オーバーヒートなどの故障が起こりやすくなりますので、事前に冷却系統のチェックをしましょう








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