2011年12月18日
ベルトのバタつき異音の原因は?日産ブルーバード 整備情報185
こんにちは
日産ブルーバードの一般整備事例を紹介します。
年式H14年5月 型式GH-TG10 QR20エンジン 走行距離82,000km
症状は
『エンジンの振動や異音が大きい』との事
走行する時はそれほどでもないのですが、
アイドリング時や発進時に、ベルトが揺れて『バタバタバタ・・』と、振動と異音が発生します。
実はこの車両、1ヶ月前にも同じような症状があって、
その時はオートテンショナーとファンベルトを交換していたのですが・・・
今回は更にひどくなっていて、
特に、アイドリング時にシフトレバーをバックに入れた時や、
クーラーをONにする時など負荷がかかった時に症状が出やすいようです。
調べてみると、前回同様エンジン前面(右前輪上辺り)からのようです。
向かって左側がエンジン前面にあたります。
エンジン前面側を下から見た画像
クランクプーリー左側にはパワーステアリングポンプと、
クランクプーリー右側には、ウォーターポンプとオルタネーター、
ベルトを適度な張力で張らすオートテンショナー、クーラーコンプレッサーがあります。
それらを駆動する一本型ベルト(サーペンタインタイプ)の揺れがかなり激しい
特にオルタネーターからクーラーコンプレッサーへかけての黄色い円内の辺りが、
左右にバタつく
それに合わせてオートテンショナーも右へ左へかなりの動きが見られます。
上から見るとこの辺りです。
症状は前回とほぼ同じ、むしろ更にひどくなった感じ、
前回は、オートテンショナーの不具合だろうと判断し、
オートテンショナーとベルトを交換しその時はおさまったように見えたのですがほどなくして再現で入庫にいたりました。
しかし、修理・納車した後に、日産のこのQRエンジンは、
回転慣性の大きい補機類のプーリーにかかるベルトに作用する張力変動の低減や、ベルトのスリップ音を軽減するために、
進行方向には駆動するが逆方向には空転するというワンウェイクラッチを内蔵しているらしく、
そのクラッチが壊れるとアイドリング時などにベルトが大きく振動する という情報を入手
→ 今月の実践!整備事例
この症状はそれが原因だろうと判断、交換する事になりました。
ちなみに部品代金は、沖縄価格で約13,000円
ただし、このケースは今回が初めてな事もあり、100%原因がコレだという確信が無かったので、
整備振興会さんに相談 (いつもお世話になります)
そのアドバイスとして
① ワンウェイクラッチ単体での点検は難しい
② 正常な場合、エンジン停止後しばらくオルタネーターから『ヒュー』というクラッチが回転している音がする
③ まれにテンショナーの可能性がある、ベルトのカスがテンショナーに付着していないかを確認
④ 同じく、補機類のプーリーにもベルトのカスが付着していないか確認
⑤ クランクプーリーの回転にズレが無いか確認(ダンパー機能?)
また今月の実践!整備事例の記事にある
⑥ 『カプラーを外すと振動がおさまる』 ※ 充電制御方式がフル制御に切り替わるからだそうです。
などの点検を行い、ほぼコレだと断定しお客様に説明し作業開始、
取り外したオルタネーター
円内の部分がワンウェイクラッチプーリーです。
一応、回して確認してみたんですが、引っ掛かりがありました。
コチラが新品のワンウェイクラッチプーリー
交換するには、中央のギザギザ(スプライン)に合わせた特殊工具が必要で、
整備商工組合さんで安く販売対応されていましたが、
商品到着まで1週間近くかかるという事と、
使用頻度が少ないのではないかと考え、近くの電装屋さんで交換をお世話になりました。
その電装屋さんの情報では、トヨタのエンジンの場合は振動はわからないが異音が出る事が良くあるそうです。
こちらも取り外す際には、特殊な6角レンチが必要らしいですが、単体でも安くあるそうです。
トヨタレジアスのベルト異音に詳しい → 井村自動車さんのブログ
ワンウェイクラッチプーリー裏側の画像
取付後プーリー表面を保護する(目的であろう)カバー
新品ワンウェイクラッチプーリーを取り付けたオルタネーターです。
取り付けてエンジン始動してみると完全にバタつき止まりました。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事ならなんでも御相談下さい
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
『愛車の傷や凹み、いくらになるのか不安・・でもお店に行くと断りづらい・・』 とお悩みの方
携帯から写真を送っていただくだけでお見積りいたします!
弊社のメールアドレスに損傷箇所の画像をお送り下さい
※ 車全体を写した画像と、損傷箇所のアップ画像を数枚
メールアドレス>>contact@nakamatsu-auto.com
←こちらのQRコードで、仲松自動車修理工場の電話番号・メールアドレスを携帯にご登録いただくこともできます。
代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
地図はこちら
〒901-1301
与那原町字板良敷1365番地
仲松自動車修理工場
TEL 098-946-2185
日産ブルーバードの一般整備事例を紹介します。
年式H14年5月 型式GH-TG10 QR20エンジン 走行距離82,000km
症状は
『エンジンの振動や異音が大きい』との事
走行する時はそれほどでもないのですが、
アイドリング時や発進時に、ベルトが揺れて『バタバタバタ・・』と、振動と異音が発生します。
実はこの車両、1ヶ月前にも同じような症状があって、
その時はオートテンショナーとファンベルトを交換していたのですが・・・
今回は更にひどくなっていて、
特に、アイドリング時にシフトレバーをバックに入れた時や、
クーラーをONにする時など負荷がかかった時に症状が出やすいようです。
調べてみると、前回同様エンジン前面(右前輪上辺り)からのようです。
向かって左側がエンジン前面にあたります。
エンジン前面側を下から見た画像
クランクプーリー左側にはパワーステアリングポンプと、
クランクプーリー右側には、ウォーターポンプとオルタネーター、
ベルトを適度な張力で張らすオートテンショナー、クーラーコンプレッサーがあります。
それらを駆動する一本型ベルト(サーペンタインタイプ)の揺れがかなり激しい
特にオルタネーターからクーラーコンプレッサーへかけての黄色い円内の辺りが、
左右にバタつく
それに合わせてオートテンショナーも右へ左へかなりの動きが見られます。
上から見るとこの辺りです。
症状は前回とほぼ同じ、むしろ更にひどくなった感じ、
前回は、オートテンショナーの不具合だろうと判断し、
オートテンショナーとベルトを交換しその時はおさまったように見えたのですがほどなくして再現で入庫にいたりました。
しかし、修理・納車した後に、日産のこのQRエンジンは、
回転慣性の大きい補機類のプーリーにかかるベルトに作用する張力変動の低減や、ベルトのスリップ音を軽減するために、
進行方向には駆動するが逆方向には空転するというワンウェイクラッチを内蔵しているらしく、
そのクラッチが壊れるとアイドリング時などにベルトが大きく振動する という情報を入手
→ 今月の実践!整備事例
この症状はそれが原因だろうと判断、交換する事になりました。
ちなみに部品代金は、沖縄価格で約13,000円
ただし、このケースは今回が初めてな事もあり、100%原因がコレだという確信が無かったので、
整備振興会さんに相談 (いつもお世話になります)
そのアドバイスとして
① ワンウェイクラッチ単体での点検は難しい
② 正常な場合、エンジン停止後しばらくオルタネーターから『ヒュー』というクラッチが回転している音がする
③ まれにテンショナーの可能性がある、ベルトのカスがテンショナーに付着していないかを確認
④ 同じく、補機類のプーリーにもベルトのカスが付着していないか確認
⑤ クランクプーリーの回転にズレが無いか確認(ダンパー機能?)
また今月の実践!整備事例の記事にある
⑥ 『カプラーを外すと振動がおさまる』 ※ 充電制御方式がフル制御に切り替わるからだそうです。
などの点検を行い、ほぼコレだと断定しお客様に説明し作業開始、
取り外したオルタネーター
円内の部分がワンウェイクラッチプーリーです。
一応、回して確認してみたんですが、引っ掛かりがありました。
コチラが新品のワンウェイクラッチプーリー
交換するには、中央のギザギザ(スプライン)に合わせた特殊工具が必要で、
整備商工組合さんで安く販売対応されていましたが、
商品到着まで1週間近くかかるという事と、
使用頻度が少ないのではないかと考え、近くの電装屋さんで交換をお世話になりました。
その電装屋さんの情報では、トヨタのエンジンの場合は振動はわからないが異音が出る事が良くあるそうです。
こちらも取り外す際には、特殊な6角レンチが必要らしいですが、単体でも安くあるそうです。
トヨタレジアスのベルト異音に詳しい → 井村自動車さんのブログ
ワンウェイクラッチプーリー裏側の画像
取付後プーリー表面を保護する(目的であろう)カバー
新品ワンウェイクラッチプーリーを取り付けたオルタネーターです。
取り付けてエンジン始動してみると完全にバタつき止まりました。
沖縄県与那原町で
創業40年になる自動車修理工場
仲松自動車修理工場
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝祭日
車検・一般整備・板金塗装など車の事ならなんでも御相談下さい
格安車検好評受付中 車検予約com.からもお問い合わせできます
『愛車の傷や凹み、いくらになるのか不安・・でもお店に行くと断りづらい・・』 とお悩みの方
携帯から写真を送っていただくだけでお見積りいたします!
弊社のメールアドレスに損傷箇所の画像をお送り下さい
※ 車全体を写した画像と、損傷箇所のアップ画像を数枚
メールアドレス>>contact@nakamatsu-auto.com
←こちらのQRコードで、仲松自動車修理工場の電話番号・メールアドレスを携帯にご登録いただくこともできます。
代車・お見積り無料です!!
お気軽にご来店ください。お待ちしております
(担当:仲松良一)
地図はこちら
〒901-1301
与那原町字板良敷1365番地
仲松自動車修理工場
TEL 098-946-2185
Posted by 仲松自動車 at 11:32
│【エンジン】